全て知っていた。悪意のない分、余計に居心地が悪かった。すっかり溶けてたはずのかき氷が、胃の中で再び凍りついた。 君の言葉はいつだって氷点下だ。 その人の話はよく聞いていた。考えごとをするときに決まって右親指の爪を眺める癖も、あなたが髪を撫で…
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