鑑賞と感傷

帰省中、これを観に行った。

 

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スーパークローン文化財

焼失したり、損傷防止の観点から立ち入り禁止になっていたり、鑑賞が難しい文化財を、最新デジタル技術と伝統技巧により再現する。

今回は古代シルクロードの各地の遺産を中心に、中国甘粛省敦煌莫高窟第57窟とか、法隆寺金堂の釈迦三尊像とかね。

クローンだから、基本的に全撮影オーケーだし、ものによっては触ることも可。

もちろん技術、文化の継承の意味でクローンは意義あるものだし、われわれにとっても鑑賞のハードルを下げてくれる。壁面のざらつき具合とか、塗料の剥げ具合まで精巧に再現されている。

何らかの方法で保存しておかなくては。

本物はそっと隠しておく。大衆の目に晒され続けると損傷が激しいから。あるいは、あまりに遠いところにあるから。

 

それはきっと歴史的な文化財だけでなく、僕らの生活にも言えるんだろうよ。


僕はたまに詩を書く。

このブログにもたまーに載せる。


きっとそれが気持ちのはけ口で、バンドマンにとっての曲作りだし、きっともっとギターが上手ければちゃんとした曲を作ってた。

しょうもない感情が溜まってしまったときは、そうやって昇華してあげると、幾分マシな気がしてくる。

作品(と言えるほど大層なものではないが)というフィルターを通すことで、生臭さを軽減させるというか、逆に言えば感情のレプリカを作ることで源泉には触れないで済むようにしている。レプリカはあくまで観賞用だ。


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最近、相対性理論をめちゃ聴いてる。

スマトラ警備隊のなかで訳の分からない歌詞で描き出されたような、訳の分からない夏が近づいてるからかもしれない。

ずっと、ぼんやりと、海を見に行きたい気がしている。そこでなにかするわけじゃない。ただただ波の音を聞いて、遠くを眺めていたい。潮の匂いの混じった初夏の風に包まれたい。だれか、行きませんか。あなたは隣で黙っているだけでいい。


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もう会えない人が夢に出てきた朝って、気持ちだけが置いてけぼりになって、バス停で一人で待ち続けてるみたいな気分になる。

 

 

 

ってツイートしたら、思いの外いいねが来て驚いた。ずっと待ちぼうけだ。

 

スマトラ警備隊

スマトラ警備隊