人を呪わば、って具合に

私の髪もくしゃくしゃに

そして私の髪以上に

 


半月は空の隅に

私は誰かの掌の上に

しがみついていたのに

そこは終演を迎えたステージに

 


残響のように

立ち上る煙のように

思い出は焼却炉に

嫌味なほどの朝の光に

吸い込まれて行きますように

消えて行きますように