雑記(2020/02/11)

f:id:music08072:20200211013619p:image

 

①東北

JRに乗ってると、頻繁に東北への旅行を宣伝する動画が流れる。東北出身の身からすると、なんとも不思議な気分になるというか、はっきり言えば「こんなことをしてるからいつまで経っても東北は未開だし取り残されてるんだ」って気持ちまで覚える。

本当に東北に活力を取り戻そうとしてるのかは知らんが、いつまでもあの地は「訪れる対象」であり、「生活からは切り離された空間」であり、「異世界」なのだ。対象化された地方は、対象化が終わった瞬間に隔絶された土地となる。せっかく仙台なんか1時間半で東京から行けるんだ、もっと接続面を滑らかにしないと、と思ってしまう。あくまで自分の価値観からすれば、という話だが。

 

②引っ越し

近所で建設中だったマンションが完成し、ここ数日は前を通るたびに引っ越し業者のトラックが止まっている。次々と家具を運び入れている。そういえば、もうすぐでここに越してきて1年になる。早いといえば猛烈に早かったような気もするし、妥当な気もする。

自分の部屋は思ったより気に入っている。自分の街も割と好きだ。駅前のラーメン屋の味をとても気に入ったり、帰り道のコンビニのおばちゃんが会計の時にかけてくれる一言で救われたり、「普通」を享受してる。

 

③One Night STAND

多分9月のトーキョーコーリング以来のライブだと思う。本当に楽しみだ。

 

④こころの処方箋

リマインダー整理したらメモがでてきた。自戒も込めて。

本当のところ、生きた人間にぶつかりたいのである。真の理解などということは、ほとんど不可能に近いほど難しいという自覚が必要である。

 

 

 

 

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)

  • 作者:河合 隼雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/05/28
  • メディア: 文庫
 

 

 

ナマクラの感性

今日は珍しく7時半には退勤して、9時には家には着いていた。時間がありすぎて戸惑うくらいだ。1月は9時〜23時半みたいな土曜が連続していたから、それもありすげえ!ってなった。

逆になにをすれば良いのかピンと来ず、小説を読んだがそれも小一時間で飽きたので、久々にブログの更新でもしようかと思い至った。とは言え大したことを言うつもりも無いし、元より言えない。

 

 

仕事

うーむこのままでいいのか.....?と最近よく考えてしまう。

何のために働いてるのだろうか。お金、やりがい、生活、自己実現なんてものか。

 

天秤にかけて考える。

続けるメリットは何だろう。この仕事を選んだのは同じことをアルバイトから続けているからで、やっていて楽しいのは確かに事実だ。生徒と直接関わる時間は、いい意味で「仕事をしている意識」は薄い。転職のリスクへの不安(まあ具体的になにも決まっていないことはおよそ不安ではあるが)

デメリット。うーむ。趣味の時間がとれない。地元から引っ越してきて、気軽にたくさんのライブを観に行ける距離にはあるが、その分だけ時間が無くなった。仕事の時間帯を考えても、仕事終わりにふらっと観に行く、なんてことも難しい。つーかふつうに休日ないし残業もある。たぶん。他の企業の実態は伝聞でしか知らないからどうとも言えないが。あと有給もとりづらい。あと体調が良くない。痩せた。

あとは、冷静に考えると企業の理念、価値観にそぐわないと感じることが増えてきた。例えば受験校の提案の内容や、体験授業の申し込みへの対応など、はじめは気にならなかった方向性のズレを感じてしまう。

 

この前、ツイッターを眺めていたら「大学時代は芸術に造詣の深い先輩が就職してからは仕事の話しかしなくなった」なんて内容のツイートを見つけ、他人事じゃねえなあ、なんて思った。コンビニで買った弁当と、Amazonのよく分からんブランドの炭酸水で割って作ったハイボールの食卓。適当に選んで垂れ流した音楽。

感性は、刺激を受け続けなくてはならない。しばらく使われていないフライパンとか、賞味期限切れの冷蔵庫の中身とか、部屋の隅に積もる埃とか、そう言った類と同様で、何も無い平坦な日々で刺激を受けていない感性は劣化を続ける。これは最近の実体験から感じ取った真実(少なくとも同じように感じられる人はいると思う)のひとつだ。

先日、coldrain主催のイベントBLARE FEST.で、Pay money To my Painが復活した。このバンドは高校生だった当時の自分を何度も何度も救ってくれた。日本のラウドロックの先駆者なんてよく評されるが、一度ちゃんと彼らの音楽を聴いたひとならボーカルであるKの人間性を骨組みとした、激しさのなかに悲哀や一筋の希望の込められた曲の魅力に気づくと思う。だいぶ月並みな言い方だが、それに尽きる。ボーカルのKは2012年にこの世を去り、翌年バンドは活動休止を宣言していた。BLARE FEST.当日のボーカルは親交のあるバンドからボーカルを招き演奏されたのだが、彼らは口を揃えてKの人間性の魅力を語っている。

こんなイベントが発表されたら、高校生の自分ならどう反応を示しただろう。おそらくこれを逃すと金輪際目にすることは叶わないステージだ。きっと、今の自分よりも必死になってチケットを手配するだろう。どうせ仕事だしなあ、とはなから諦めてツイッターをスクロールするだけ、ということはなかったはずだ。

 

良いと思えるものはその時に摂取しなくちゃならない、いずれ感じなくなるかも知れないから。

良いと思い続けるための努力も必要だよなあ、生きてるだけで家には埃が積もるみたいなもんだ。

何が一番大事なんだろうな、って思いながら夜だけが更けていく。そんなことを書いてるこれ自体も仕事の話ばかりで、自分でうんざりしてしまいそうだ。

 

ライブハウスでワンドリンクをちびちび飲みながら開演を待って爆音に包まれたいね、久しぶりに。

 

どうすりゃいいんだ教えて有識者

 

 

生活 (isn't it?)

夕暮れの街だ

ふたりで歩くとき

君が握るのはいつも右手だった

東から空は深く深く、黒く黒く

全ての色に名前は付けられない

それはとても悲しく思えてしまう

君は振り返り飛んでいく鳥を見た

遠くを見ていた

 

消去法、背理法でしか証明できない幸福が

ボロい雑居ビルの廊下みたいな明るさで

僕らの輪郭をなぞる

二段飛ばしを躊躇って終電逃すような

例えるならそんなもんさ

町は濾過していく

濾し出され押し出されちまった

なにも連れて行ってはくれない

誰の手も握らない

 

スキップ再生されたような日々に忙殺されても

音楽をかければ平穏さを錯覚できる

愛しさは毎日配信されて

それよりも少しだけはやい周期で

孤独も更新されていく

そんなアキレスと亀が僕らのようだ

 

出会うべき出会いがあるのなら

別れるべき別れもあるのだろうか

消えかけの焚き火みたいな思い出が

風に吹かれてぱちぱちと揺れる

一緒に帰ったはずのあいつの苗字も

うまく思い出せなくなったよ

 

さよならバイバイ

あの鳥がまだ身を寄せあい眠るうちに

さよならバイバイ

どうか元気で

 

2019

 

あけましておめでとうございます。

なんやかんやこのブログは1年ちょい続いている。仕事は休みがないとか言いながら辞めてないし、電車の乗り換えにも慣れた。自炊はしなくなったけどお気に入りのラーメン屋が出来た。気づけば郷里は、帰るものから向かうものに変わった。時計の二乗のスピードで体感する時間は流れていく。

 

2020年になってしまったが、ここを逃すと一生やらないので、する。今年の9枚の紹介。超雑だけど。

 

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 

今年の9枚

 

f:id:music08072:20200101230652j:image

①②③

④⑤⑥

⑦⑧⑨

 

 

順番に特に意味はない。完全になんとなくで並べた。今年に印象に残ったアルバム9枚を選んだ。

amo

amo

  • Bring Me The Horizon
  • ロック
  • ¥1630

唯一の洋楽からの選出。アルバムが出るごとに毎回音楽性が全然異なる彼らだが、今作『amo』も大胆に舵を切ってる。具体的な批評は検索すれば山のように出てくるから興味があるならそっちを読んでくれ。というか直接聴け。先日、来日してたようでいろんなバンドマンがツイッターでも呟いてた。行けなかったのが非常に悔やまれる。仕事。。

そういえば2016年のライヴ映像作品『Live At The Royal Albert Hall』めちゃくちゃ欲しいんだよな。オーケストラ編成で行ったライブで、海外でも限定発売、日本では発売すらされていない。プレミアもん。

 

Ambi-wave - EP

Ambi-wave - EP

  • Hue's
  • ロック
  • ¥764

音楽を聴くという行為を、他の表現をもって表すとすればどう言えるだろう。自分の中ではHue'sの音楽というのは、ひたるという表現が一番しっくりくる。どこまでも美しく、哀愁の漂う音。映画に近いのだろうか。そこには世界があり、見聞きしている間はその中に包まれる。

wating for summerのTシャツもすごい好きだ。

 

最近よくこの手のジャンルを見かけるが、調べてみるとヴェイパーウェーブというらしい。80年代のアニメやらポップソングやらをサンプリングして作られる、脱構築的で、徹底的に無意味な映像と音像。

沢山聴いているわけではないんだけれど、真夏の夜、これを聴きながら仕事から帰っていたのをやけに思い出す。うだるような熱気が深夜の湿っぽい空気にこびりついていて、なんとなく通じるものがあると感じたのが知れない。

 

サブスク解禁どころか通販も無かったから、ツイッターを載せたが、そのくらいしたくなる出来の一枚が、年末ギリで滑り込んできた。びっくりした。めちゃくちゃよい。断言する。余程の事故がない限り絶対売れる。まあ聴け。そしてCDを買いに行け。

 

もう説明不要ですね。最高。敢えて言うとすれば、上京するのでCRYAMYもっと観に行けます!行きます!って本人に言ったのが2019年3月。そこから1年しないうちに全国ツアーやるようになっちゃって、むしろ地元の方が観られる説まである。2月27日の渋谷タワレコでのインストアは行きます。CRYAMY初のインストアイベント。楽しみ。ちゃんと参加引換券確保して、スマホケースに挟んでる。

 

RAINBOW PIZZA

RAINBOW PIZZA

a flood of circleのフロントマン佐々木亮介のソロ作品の3枚目。実はすげー好きで、ソロツアーも観に行ったんですよね。afocより好きかもしれない。前作に続きEDMをふんだんに取り入れて、バンドではやりづらいであろうやりたいことをやりたい放題にやってる。

 

 

奇跡 ライブ会場限定盤

奇跡 ライブ会場限定盤

  • アーティスト:PK shampoo
  • 出版社/メーカー: 自主盤
  • メディア: CD
 

説明不要その2。あえていうとすれば、PK shampooの音楽には浪漫がある。分かる人にはこれだけで伝わると思う。春の新作とツアー楽しみ。

 

UNSER

UNSER

この選出の中ではかなり浮いているが、入れざるを得なかった。こちらもEDMにだいぶ寄っているけど、むしろ6人目のメンバー誠果はサックスとマニピュレーターを兼任しているのだからこれまでのリスナーにも受け入れられやすいのは納得できる。東京ドーム男祭2日をソールドアウトさせるとか意味が分からん。

 

彼らの初音源。改めて聴きかえしてるけど、やっぱうるさくてよい。ヒリヒリしていて良い。一度しかライブ観れていないから、今年こそもっと行きたい。

 

 

 

プライベートなことについては、また別の記事で書こうと思う。いずれ.....。

 

 

追伸

一方で、もう会えないあの人から深い深い愛情をもらっているのを知っています

 

あの子じゃなく、あなたです

 

 

決して表現の仕方は直接でなくても、伝わるのです

あなただって弱くないよ、妥協してないもんね

 

通じているのかは分からないけどね

 

 

僕は僕なりに悩んでまた、ここで答えを探すよ

 

いつかの3月の、トワイライトのように

あなたもあなたで、笑っていてね

 

 

人を呪わば、って具合に

私の髪もくしゃくしゃに

そして私の髪以上に

 


半月は空の隅に

私は誰かの掌の上に

しがみついていたのに

そこは終演を迎えたステージに

 


残響のように

立ち上る煙のように

思い出は焼却炉に

嫌味なほどの朝の光に

吸い込まれて行きますように

消えて行きますように

つまりは此の重さ

長い夢が覚めて

長い夢が覚めて

  • Hue's
  • ロック
  • ¥200

 

 

最近意識的にブログを更新しているのだが、口を開けばあの子がかわいいみたいなことしか言わないので、どうも読んでくれてる人が飽き飽きしてないか不安ではある。多分、ちゃんと音楽の記事書いていたころよりも読んでくれてる人は絞られてるはずで、それは閲覧回数をみればわかる。

自分でブログ書いたことある方は分かると思うが、どの時間帯にどのくらい閲覧されたかは、アプリ内でもすぐに確認できる。最近は、1時間だけ急に閲覧数増え、また落ち着くみたいなことが起きる。

多分誰かしらが読み返してくれてるのだと思う。嬉しいですけどね、単純に。大層なもんでもねえけど。。

 

 

今日は大阪でこれやってたようだ。

f:id:music08072:20191118003105j:image

 

いいな。観に行きたかった。上京して、よっしゃライブたくさん観るぞ!と意気込んでたのに、気づいたら今年度3回?4回?くらいしか行ってない。

休日もやらなきゃいけないことがたくさんあるので、どうにも行けない。もう少し早く起きて午前中から取り掛かればいいと言われればそれまでなのだけれど。

そうやって半分諦めみたいなことが重なると、その方面へのアンテナの感度が悪くなるというか、ツイッターを眺めてたら、今日こんないいライブあったのか.....頑張ればいけたじゃん、みたいなことが起きる。割と頻繁に起きる。今日のクアトロのは流石に知ってたし行きたいな〜っては思ってたけど。多分そうやってこびりついた不活性が、たまりにたまって、大人になっちまったみたいな言われ方をするんだろうな。

嫌だな。

今年は流石に諦める。来年からは休日も余裕でてくるはずだから、そこに賭ける。

 

 

 

---------------------------

 

 

 

久しぶりに本を読んだ。といっても紙媒体ではなく、青空文庫だけど。

 

梶井基次郎 檸檬

 

 

梶井基次郎、じつはすごい好きなんですよね。静謐な美しさを感じる。

檸檬ってお話なんですけど、短編だから10分とかそこらで読み終わるはず。読んでみてね。

 

檸檬の描かれ方の美しさといったら、格別だ。

読んでみて、何かまともな感想でも書こうと思ったが、諦めた。ちょっと時間がかかりすぎる。それに、最近の心のありようだと、行きつく結論が1つしかない。

私のこころの中にも同じように檸檬が置かれているとしたら、そのメタファーのもとは何なのか、って話ですよ。

 

あの子はほんとによく分からない。でも、変にくすぐったい気持ちがしてしまう。

今度一緒に飲みに行く時は、生レモンサワーで乾杯しよう、と決めた。