「メトロックでダイブ・モッシュ禁止かよ、サークルvsセキュリティとか草」じゃねえよ

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ツイッターやらで騒がれてるから、既に知ってる人も多いと思うが、まあまずはこれを読んで欲しい。

 

 

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モッシュ・ダイブ禁止についてのお知らせ

日頃からMETROCKをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

この度METROCKでは、ご来場いただくお客様の安全を考慮した結果、

2019年よりモッシュ・ダイブ等の危険行為を完全に禁止させていただきます。

これまでも禁止行為としてアナウンスしてまいりましたが、一部のお客様の危険行為により、ルールを守られていたお客様が巻き添えになり、怪我などをされる事故、事件が残念ながら発生しておりました。

この状況を重く受け止め、全てのお客様が安全で安心して楽しめるフェスへの実現に向けて、モッシュ・ダイブ等の危険行為を行ったお客様には、退場等の厳格な措置を取らせていただきます。

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metrock.jp

 

まさに今日も開催しているのだが、5月の週末、ロ大阪と東京で行われるロックフェスだ。フォーリミやブルエンなどお馴染みのバンドを中心に、邦ロック好き!みたいな人にはかなり魅力的な顔ぶれだと思う。

そのメトロックが、ダイブ・モッシュの禁止を発表した。かなり厳重らしい。

さっとツイッターで検索しただけでも、サークルを作っては警備員に止められ、別の箇所で出来ては止められって有様。仕切ってた人は別室に移動させられ、誓約書を書かされる始末。挙げ句、こんなTTで規制は無理だろwwwwwとか言ってる。地獄絵図すぎる。

 

これをみて、皆さんどう感じただろうか?

厳しすぎる?

 

私もねえ、いちいち噛みつくのはアホらしいとは思いますけどね、この対応に文句言ってる奴はその100倍アホだと思います。

 

客の質が悪すぎる。

以前もtetoの記事書いた時に、自己中心的で危ない客や、音楽ではなく騒ぐだけが目的と思われて仕方ないような客が増えた、みたいなこと言いましたけどね、今回のメトロックの対応は、公式もそのような客が増えたと認識している証左なわけです。

あと単純に、フェスはライブ慣れしてない人もたくさんいるから、ってものあるしね。

 

 

というか、そもそも、ダイブ・モッシュってやろうと思ってやるものなのかよ。

 

皆さんは、音楽は、自分にとってどのような存在ですか?かなりフワフワした問いだけれど、かなり重要だと思います。

多分、このブログ読んでくれてる人は、音楽好きで、聴いてる音楽も捻くれてて、でも自分が好きなバンドが一番カッコいいんじゃボケ!カス!みたいなことを日頃思ってそうな人ばかりなはず。だから自分なりの答えはあって然るべし、だと思います。なんでもいいのよ、自分が納得できれば。

でも共通しているのは、きっと、こんなこと。

何となく、カッコいい音楽を聴いてたら無敵な気分になれたりとか。

自分の理性が音楽で揺さぶられて、日頃の辛い思いとか、言いたいことも言えない悔しさとか、もう無理かもしれないって認めたくないけど一瞬ちらつく遣る瀬無さとか、そんなものが全部爆発して、何がなんだか自分でも分からなくて、叫ばずにはいられなくなった。

本来のモッシュやダイブはその結果じゃないのかよ。

つまりだ、言いたいのは、ダイブ・モッシュなんてのは極めて感情的なものであるし、そうでなければならないってことです。

もし、「本当のダイブ」で退場になったら、文句を言うだろうか。

 

それに対して、「メトロック、サークルできないとかクソフェスすぎない?」とか言ってしまうアホにとって、ダイブ・モッシュは「するもの」であって、理性的な行為なわけです。頭で考えて、「暴れたい!騒ぎたい!モッシュだ!サークルだ!」ってなってるわけですからね。結局音楽はそのためのBGMというか、道具にすぎないんですよ、彼らにとっては。

そして、理性的ダイブ・モッシュをして、退場させられ、なんてのはワガママでしかない。ダサすぎません?

 

そんな現状に至ったのは、僕としてはこんなことが原因かと思っている。

音楽の価値が少しずつ低下してること。これです。特定のバンドのあの曲が、って意味じゃなくて、コンテンツそのものの価値。

今なんて、サブスクや、YouTubeや、はたまたミュージックFM、聴く手段は豊富にあり、アクセスが容易になった。容易になりすぎた。消費のサイクルが速すぎる。

年単位で聴き続けられている曲やアルバム、以前よりも減ってるはずです。いまの音楽のクオリティではなく、構造的にそうならざるを得ないんです。

僕のブログ読んでくれてるような愛すべき音楽バカの皆さんは、それでも自分のこだわりを持って聴いていると思いますけどね、いわゆるライト層はどうでしょうね。アルバムやバンドに対する思い入れは。一瞬たりとも目を離さず、焼き付けたいと思えるバンド、いくつあるんでしょうね。

 

100倍アホなんてこと言いましたけど、こういった背景があってのアホなんだと思いますよ。だから彼らも悪気があるわけではないだろうと想像はできる。

ただ、騒ぐだけでしか、フェスのサークルの中でしか音楽を楽しめないとしたら、悲しすぎないか。

 

なんというかもっと、聴き方を見直すべきな気がします。

極論、棒立ちでも心が揺さぶられたなら、それでいいんだよ。精神強度を鍛えろ。理性でなく感情で聴け。音楽の力を信じろ。

結論としては、今回のメトロックの対応は僕は支持します。以上。